AIが書いた文」を見抜けない28歳税理士が学んだこと
先週、顧問先の社長から届いたメールを読んで、何も違和感を覚えませんでした。丁寧で、論理的で、税務の質問も的確。「よくまとまった相談だな」と思って回答を返したんです。
翌日、社長から電話がありました。「あれ、ChatGPTに書かせたんだけど、内容合ってます?」
……合ってなかったんです。一部の控除要件が微妙にズレていて、そのまま鵜呑みにしていたら危なかった。でも一番ショックだったのは、私がAIの文章だと気づけなかったことでした。
2026年現在、ウェブ上の記事の約49.9%がAI生成だという調査結果があります。もう「見抜ける・見抜けない」の問題じゃなくて、見抜けない前提でどう動くかが大事な時代になっています。
そんなわけで今回は、「AIの文章を見抜けなかった」経験から私が学んだ5つのことをまとめます。
① 【事実】AIの文章は「それっぽさ」が怖いレベルに達している
最初に認めないといけないのは、もうAIの文章力が人間と区別つかないレベルだということです。
税理士の先輩方もX(Twitter)で同じ体験を共有していました。ある税理士さんは「GPTっぽい長文相談が届いて、読み込んだら誤りがあった。税務の"それっぽい"は本当に危ない」と投稿していて、まさに私と同じ状況でした。
ChatGPTもClaudeも、税務の専門用語を自然に使いこなします。文体も丁寧。でも「自信満々に間違える」のがAIの一番怖いところなんです。人間なら「ちょっと自信ないんですが……」と前置きするような内容を、AIは断言してきます。
食べながらAIを研究しています 😊
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② 【対策】AI検出ツールを1つは知っておく
「見抜けない」と気づいてから、AI検出ツールを調べてみました。2026年現在、かなり精度が上がっています。
私が試したのはこの3つです。
- GPTZero:無料で月10,000ワードまで使えます。文単位でハイライト表示してくれるので、どこがAIっぽいか一目でわかります。有料プランは月$15から
- isgen.ai:日本語特化で、GPT-5やClaude、Geminiなど最新モデルにも対応。無料プランあり
- UserLocal 生成AIチェッカー:完全無料で登録不要。10,000文字まで判定できるので、ちょっと確認したいときに便利です
ただし注意点があります。AI検出ツールの誤検知率は2〜15%あるとされていて、非ネイティブの文章だと特に高くなる傾向があります。「検出ツールの結果=絶対」ではないということは覚えておいてください。
私のおすすめは、GPTZeroとUserLocalの2つを併用すること。1つだけだと判断がブレるので、複数ツールで確認する習慣をつけると安心です◎
③ 見抜くことより「鵜呑みにしない仕組み」をつくる
正直、検出ツールを使っても100%は見抜けません。完全AI生成でも検出精度は89%、人間が少し編集すると76%まで下がるというデータがあります。
だから私が最終的にたどり着いたのは、「AI文章かどうか」より「内容が正しいかどうか」に集中するという考え方でした。
具体的にやっていることはシンプルです。
- 顧問先から届いた相談文は、まず結論部分の事実確認をする(条文・通達を必ず当たる)
- 「よくまとまっている」文章ほど警戒する(人間の相談はもっと散らかっている 笑)
- 数字や要件が具体的すぎる場合は、AIが「もっともらしく捏造」している可能性を疑う
これ、AIの文章に限らず、人間の文章にも有効なチェック習慣になります。結果的に業務の質が上がりました!
④ 【実践】自分がAIを使うときも「検出される前提」で書く
もうひとつ学んだのは、自分がAIで文章を作るときの心構えです。
税理士業務でClaudeやChatGPTを使って文書を作ることは私もあります。顧問先への説明文や、税務署への理由書の下書きなど。実際にX上でも、Claudeで説明文のトーンをマイルドにしたり、Geminiで税務署向け理由書を調整している税理士さんが増えています。
でも、AI出力をそのまま使うのは危険です。私が実践しているステップはこうです。
- AIに入力する情報は最小限にする(個人名・マイナンバーなどは絶対に入れない)
- 出力された文章の事実関係を、自分の知識と条文で必ず確認する
- 文体を自分の言葉に書き換える(AIっぽい均一な丁寧さを崩す)
- 最終責任者として自分の名前を入れる覚悟を持つ
AIは「下書き専用機」として最高に優秀です。でも最終判断を人間が握るという一線は、絶対に譲らないようにしています。
⑤ 「見抜けなかった」は恥ずかしいことじゃない
最後に、一番大事だと思ったこと。
AIが書いた文章を見抜けなかったとき、正直すごく恥ずかしかったです。「税理士なのに、専門分野の文章で騙されるのか」と。
でも冷静に考えたら、ウェブ上のコンテンツの約半分がAI生成の時代に、見抜けないのはむしろ普通のことでした。
大事なのは「見抜けなかった」と認められること。そこから仕組みを作れること。そして、AIと人間の役割分担を自分なりに決められることだと思います。
AIの文章を見抜く力より、「何が正しいかを判断する力」のほうが、これからの時代はずっと価値がある。
これが、見抜けなかった28歳税理士の、今のところの結論です。
【まとめ】今日からできること
5つの学びを振り返ると、こうなります。
- AIの文章は見抜けないレベルに達していると認める
- GPTZeroやUserLocalなど、検出ツールを1つは試しておく
- 見抜くより「鵜呑みにしない仕組み」を作る
- 自分がAIを使うときも、最終判断は人間が握る
- 見抜けなかったことを恥じず、そこから学ぶ
まずはUserLocal 生成AIチェッカー(無料・登録不要)で、気になるテキストを1つ貼り付けてみてください。「あ、これAIだったんだ」と驚く瞬間が、きっとあります。
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ではまた、次のnoteでお会いしましょう💁🏻♀️